司法修習で最初に行われる導入修習とは?流れや準備することなどを解説します!

司法修習と導入修習。
漢字の並びを見て同じジャンルの修習だと考える方はいらっしゃるかもしれませんが、実は同じではありません。
では、司法修習と導入修習ではどう違うのでしょうか。
導入修習の具体的な内容や事前に準備しておくことなども併せて、こちらで確認していきましょう。

□司法修習の最初に行われる導入修習とは?

導入修習は司法修習に含まれる5段階のプログラムの中で最初のプログラムとなっています。
イメージしやすいように、導入修習の全体の流れについて見てみましょう。

・導入修習の5段階のプログラムの流れ
1: 導入修習
2: 分野別の実務修習
3: 選択型の実務実習
4: 集合修習
5: 二回試験

導入修習は、11月の採用発令がなされた直後の12月に約3週間にわたって行われます。
次の段落で、導入修習の具体的な内容について見ていきましょう。

□導入修習の流れをご紹介!

導入修習の流れは以下の通りです。
・導入の導入(導入修習開始後2日間)
・各科目の起案(3日目から5日目)
・グループワーク型の授業(6日目から13日目)
・各実習に臨むにあたってのガイダンス(最後の2日間)

それぞれについて具体的に見ていきましょう。

・導入の導入
導入修習の開始式が行われた直後から2日間にわたって行われます。
基本的には事前に白表紙と一緒に配布されていた課題を題材にして講義が進められ、導入起案への取り組み方について概説されます。
その一方で、実は教官と修習生同士の顔合わせ的な意味合いも大きく含まれています。
ここで注意しておきたいのが、刑事弁護の導入講義です。

この講義では修習生のうち何人かが無作為で指名され、約70名のクラスメイトの前で
事前課題で取り組んでいた模擬接見を実演させられます。
ここで指名された実習生の多くは被疑者役の教官に翻弄されるため、実務の厳しさを痛感させられることとなります。
指名されても問題ないように準備したいという方は、「刑事弁護講義ノート」や「刑事弁護の手続き」を読み込み、しっかりと事前課題に取り組むようにしましょう。

・各科目の起案
導入修習では民事裁判、刑事裁判、刑事弁護、民事弁護、検察の5科目を扱い、各科目の起案を半日で書き上げるハーフ起案というものが課せられます。
これは後に取り組む修習の中で扱う起案よりは分量が少なく、成績にもほとんど影響しません。

ただし、教官はこの起案で修習生の将来の道への志望度をチェックしますので、裁判官や検察官を将来志望している方は、最後までしっかりと取り組む姿勢を貫きましょう。
この段階で最も重視すべきことは、各科目の基礎的な起案ルールをしっかりと頭に入れることです。

ここで少し触れる民事裁判、検察、刑事裁判に関する起案は、次のステップの実務実習でも課せられることになるためです。
実務実習で実りのある学びができるよう、導入実習のうちに「自分が理解できていない点は何か」を明確にしておくようにしましょう。

・グループワーク型の授業
民亊系の科目と刑事系の科目がそれぞれ約4日間ずつ、起案の解説やグループワーク型の授業で取り扱われます。
特にグループワーク型の授業では、「事件が発生した後の各段階において捜査機関が収集すべき証拠は何か」について検討したり、原告と被告に分かれて訴訟の見通しについて検討したりするなど、内容の濃いものとなっています。

ここで重要なのは、民事弁護に関する授業で配布されるレジュメです。
集合修習や二回試験では、民事弁護に関する小問の問題が出題されます。
事前に配布された白表紙や実務修習の中で得た知識が小問として出題されることもありますが、近年はこの導入修習で配布されるレジュメから出題される傾向にあるのです。
紛失しないよう大切に保管しながら、何度も熟読するようにしましょう。

□導入修習前に準備しておくこととは?

導入修習が始まる前に準備しておきたいことやものをご紹介します。

1つ目は、自己紹介です。
司法修習は、導入修習の際は組、実習収集の際は班という単位で取り組むことになります。
そのため、自己紹介をする機会がとても多いのです。
司法修習はこれから同じキャリアを目指す仲間との社交の場でもありますので、第一印象を良くするためにも短すぎず長すぎない自己紹介を準備しておくようにしましょう。

2つ目は、スーツです。
司法修習は基本スーツを着て取り組むことになります。
夏場はスーツ1着では足りない可能性がありますので、導入修習前に2、3着準備しておくようにしましょう。

3つ目は、名刺です。
修習生は学生ではないため、社会人という立場で振る舞っていかなくてはなりません。
社会人の交流の場では名刺交換が頻繁に行われますので、100枚分程度の名刺を準備しておくようにしましょう。

□まとめ

導入修習は司法修習に含まれる最初のカリキュラムです。
その後の実習のオリエンテーションという役割を果たしていますが、教官や他の修習生との社交の場としての側面もかなり強いです。
ここで周囲に良い第一印象を持ってもらえるよう、自己紹介や名刺についてはしっかりと準備するようにしましょう。
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