先を見据えた司法修習先の選び方とは?準備するべき書類もご紹介!

弁護士になるための登竜門である司法修習。
行きたい司法修習先を希望すれば、その通りに配属されると考えている方はいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、皆さんが司法修習先で後悔しないために、司法修習先の選択の仕方や将来を見据えた司法修習先の選び方などについて解説します。

□司法修習先はどのように選択できる?

司法修習先は、毎年約50地域から選択できます。
そして、希望する修習地を提出書類に記載し、記載した修習地の中のどこかに決められます。

ただし、希望する修習地を提出書類に記載する際、以下の3つのルールに従わなければなりません。
・第1希望から第6希望まで最大6つの地域を選択できる
・1群に指定されている地域は最大2つしか記入できない
・第5希望、第6希望は絶対に3群から選択しなければならない

司法修習先は1群、2群、3群に分けられており、その中から必ず6つ選択して記入しなければならないわけではありません。
本当に希望する地域が2つしかない場合は、第3希望の欄に「以下一任」と記入すれば大丈夫です。

ただし、希望した2つの地域のどちらかに決まるとは限りません。
1人1人の司法修習先を決める側の都合によって、希望が少ない地域に回される可能性もあります。
「本当に希望する地域以外はどこでも良い」と考えている方以外は、第6希望までしっかりと地域を選択することをおすすめします。

1群、2群、3群それぞれに指定されている地域は以下の通りです。

・1群
札幌、静岡、神戸、名古屋、仙台、大阪、大津、東京、さいたま、立川、横浜、甲府、京都、福岡、宇都宮、千葉

・2群
広島、福島、岐阜、新潟、和歌山、奈良、前橋、岡山、那覇、水戸、長野、津、金沢、高松、熊本

・3群
福井、松山、富山、高知、山口、徳島、鳥取、釧路、松江、旭川、佐賀、函館、長崎、青森、大分、秋田、鹿児島、宮崎、盛岡、山形

選択できる司法修習先は年度によって異なることもありますので、これらの地域の中から選択できない可能性があることに注意してください。

□先を見据えた司法修習先の選び方をご紹介!

就職活動を見越した司法修習先の選び方は、希望する就職先が東京か地方かで大きく異なります。

*地方で就職したい場合

地方で就職したい場合は、できる限りその特定の地域、またはその地域周辺を選択しましょう。
地方の就職情報は、その地域周辺でしか出回らないためです。
修習委員会も修習生の就職を支援してくれますが、情報の提供や紹介などで目にかけてくれるのは、その地域の修習生だけです。
地方では修習の評価や熱意によって採用されるケースも多いため、修習先が他の地域だと、より一層その地域での就職が難しくなります。

*東京で就職したい場合

東京で就職したい方は、東京または関東を希望することをおすすめします。
その理由は2つあります。

1つ目は、就職先が修習先の先生からの紹介で決まるケースが数多くあるためです。
東京または関東の修習地の先生は、東京にある事務所と繋がりを持っていることが多くあります。
一方で、関東以外の地域の先生は、東京の先生や東京の就職先とのつながりを持っていないことが多いのです。

2つ目は、交通面でデメリットが大きいからです。
一般的な法律事務所は、土日を完全休みにしています。
そのため、法律事務所の採用面接は平日に行われることが多いのです。

しかし、司法修習も同じように平日に実施されます。
東京または関東で司法修習を受けている場合は平日に事務所に向かうことは可能ですが、それ以外の地域だと片道の移動に数時間かかるため、平日に向かうことは難しいのです。

□司法修習までに準備すべき書類とは?

司法修習までに準備すべき書類を、最高裁判所に提出する書類と司法研修所に提出する書類に分けてご紹介します。

*最高裁判所に提出する書類

全員が提出する必要がある書類は以下の6点です。

1:司法修習生採用選考申込書
2:司法試験合格書の写し
3:住民票の写しまたは戸籍謄本
4:法科大学院の成績証明書
5:在籍したすべての大学および大学院の成績証明書
6:学校を卒業または退学したことを証明する書面

該当者のみが提出する必要がある書類は以下の2点です。
1:退職証明書
司法修習申し込み時点で在職している場合に限ります。

2:資格の登録抹消証明書
看護師や医師、公認会計士などの国家資格者は、司法修習までにその登録を抹消しておく必要があります。

*司法研修所に提出する書類

全員が提出する必要がある書類は以下の3点です。

1:実務修習希望地調査書
2:身上報告書
3:写真用封筒および証明写真

希望者のみが提出する必要がある書類は以下の1つだけです。
・導入修習期間中の入寮許可願

□まとめ

今回は、司法修習先の選択の仕方や就職活動を見越した希望地の選び方、また司法修習までに準備すべき書類についてご紹介しました。
司法修習先は必ず希望通りに配属されるわけではありません。
東京や横浜、大阪などの都市には希望が多く集まりますので、それらの地域で就職したいと考えている方は、それらの地域周辺を希望することをおすすめします。